レオナルド・ディカプリオの「レヴェナント」は孤独を教えてくれた映画だった


ほぼ無言のレオナルド・ディカプリオは良かった

古い話しになりますけど、公開初日に、レオナルド・ディカプリオの映画レヴェナントを観てきました。

公開初日とも言うのに、お世辞にも観客は少なかったので立地している場所も関係しているのか、ただの映画離れなのか……。

私が足を運んだ映画館は車でしか行けない場所なので、わざわざ映画館に足を運ばなくてもよくなった時代なので仕方がない時代背景もあるのではないでしょうか。

確かに、世界を網羅するハリウッド映画の世界でも、ネタは枯渇しつつあると十年以上前から言われてきました。ほんとうにそうかも?

それにも増して、制作費も削減されているので、いまの映画界の現状はそんなもんでしょうね。俳優のギャラが高騰していたのも問題があるのは事実です。ハリウッドも変わっていっていますね。

ディカプリオは先に出演料を手にすることで、ハリウッドでも有名な俳優のひとりです。

普通、ハリウッドでは出来高制などが多いのですが、レオナルド・ディカプリオも違います。

日本も一時は、邦画にチカラを入れていたのですが、もうそこまでしなくてもレンタル店でも、動画配信サービスでも公開終了後にたくさんの作品を観れる時代なので、映画業界を取り巻く環境は劇的に変わったことは間違いないですね。

ディカプリオの作品で、いまでも時々観るのが「ブラッド・ダイヤモンド」です。古いですけどね。

 

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撮影技術自体はいまとは比較にならないですが、この映画はほんとに不思議と飽きません。

いまは、リアリティが求められている時代ですので、映画産業に限らず、CG全盛期でもあり、出演者はそれほど過酷なシーンを、実は演じていないことも観客離れを引き起こしている原因でもあるんですよね。

エンターテイメントとして、いまでも素晴らしいのは事実です。

今回のレヴェナントは、3Dで上映しても良かったくらいの作品だと感じました。

必ずしも、3D映画がおもしろいとは言えないし、興行収入も結果をだせているわけではありません。駄作も多くなりました。

いかにも最新技術だと言う風潮がうたわれますが、3D映画自体はとくに新しい技術でもありません。

パソコンと一緒で、昔から存在していたものです。

3D映画で一番、群を抜いてリアルにおもしろかったのは、サンドラ・ブロック主演の「ゼロ・グラビティ」でした。

この映画はまるでスペースシャトルにでも乗っているような錯覚さえも覚えるくらい、まさにリアルでした。

映画でもなんでもそうですが、脚本・内容よりも、リアルさを今の観客は求めています。リアルすぎても難しいですけど…。

あくまで、映画も娯楽なので、消費物ですから、トビキリ有名な俳優がでているだけではある程度の結果しかでません。

今回のレヴェナントは、ディカプリオが話す場面はありません。

なので、際立って「孤独感」がとても素晴らしい。

まさにこれからの時代に求められている、弱肉「弱食」のサバイバル時代をリアルに再現しているかもしれない映画でした。

 

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現代サバイバル時代に他人と群れない

レヴェナントの時代背景は、まさに自給自足です。川魚を生で食べて、肉を焼かずにそのままムシャブリつく。

まさに人間が、「野獣」そのものと化しています。

インディアンが金銭を求めるシーンもでてきます。インディアンは基本、自給自足なのに、一度カネを手にいれると誰だってひとが変わります。

こんな大昔の時代背景のときは、弱肉強食が跋扈していたし、それが当たり前の時代だったのは誰でもわかるとおもいます。

自分とその仲間が生き残るために、人間が人間を殺し、そこで生き残った人間だけが生き残れる時代を象徴しています。

いまのわたしたちには想像すらできないかもしれませんが、人間が生きてきた長い歴史上、人殺しは避けて通れない時代がありました。

なので、現代のわたしたちが存在しています。

そして文明が発達した現代では、資本主義が弱肉強食が熾烈になったのかもしれませんね。

ですが、それはまったくの錯覚です。

もうすでに、弱肉「強食」の時代は終わりました。

どれだけ、わたしたちがカネを無尽蔵に手に入れたいと思っても、格差が世界的に開き過ぎてしまっています。

ある人は、生まれた時からビリオネアには追いつけないし、そのビリオネアは資産を増やしていくばかりだからです。

2000年代にはいるまでは、努力すればわたしたち日本人は報われていました。

サラリーマンでも安泰な時代が存在しました。

この現象は、特別、大手の会社でなくても、中小企業・個人商店単位でも、なんら問題なく生きれることができました。

いくら日本が、高度成長期でバブルでも商売に失敗して、夜逃げをする人たちも存在したのはいまも変わりません。

だけど、また違う場所で「やり直す」ことができていました。

しかし、もうそれは遠い過去の出来事なんです。

いまの日本で、これに気がついていない人は、まだ「恵まれた環境」のひとでしょう。

野生の熊に襲われ殺されかける、ディカプリオがなんとか生き残っていました。

カラダが腐敗しながらも生き残っていた、ディカプリオが「弱食」になり、彼を裏切ったのはチーム内の人間でした。

人間よりも野生の獣の方がまだ優しいかもしれません。

 

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これから日本人の平均所得が下がる

わたしが、なぜ弱肉「弱食」を繰り返し、ひつこく言っているのか?

現代の資本主義があまりにも庶民とはかけ離れた位置にあるからです。

日本は、少子高齢化で今にも破綻しそうな悲観論ばかりが蔓延していています。たしかに、何十年後かは今よりも日本人も確実に貧困層がでてくる時代がくるかもしれません。

生活水準も低くなるのは、すでに「既定路線」になります。このままでは…。

まだ、いまよりも生活水準が下がるのかと思う人もいるでしょうけど、残念ながらこれは現実になるかもしれません。

もっと簡単に言えば、途上国の人たちが少しずつ、以前よりも「豊か」になっています。

ゴールドマン・サックスが推していた、BRICSは見事に失敗に終わりました。

ブラジルなんて、オリンピック直前なのに、大混乱しています。

平均的とは言えませんが、それでも途上国の人たちは以前よりも「所得」が上がって日本人がしていた製造業も、途上国に流れています。

だから、私たち日本人の所得も下がるのは避けられないでしょう。

これは、ほんとうに仕方がないことです。

人工知能(AI)よりも、ロボット化よりも油断ならない相手かもしれませんよ。

世界の労働の流れは、大きくそうなっています。

BRICSでもインドだけは特殊で、ITが伸びました。経済成長もしていますが、果たしてどうなることやら……。

それが今のインド経済の源泉になっています。ここで資源に頼らなかったのはインドだけでしたから、まだ「伸びしろ」があったのでしょう。

インドは、資源の恩恵は受けることができませんでしたが、ブラジル・ロシア・中国ほどのダメージは少なかったと言えます。

が、しかし、それ以外はインドの古い文化と人口爆発で「絶対貧困」の人たちの姿はこれと言って変化していません。

そして、アフリカも、わたしたちが考えているよりも、自然なアフリカ文化も変化しだしてきています。想像以上にですよ。

下手をすれば、アフリカの首都ともなれば、日本なみに物価の高い所もあります。

わたしたちが想像している、裸族のようなひとたちは一部だけだとも言われています。

何年も前から、中国がアフリカの資源を狙っています。

結局、中国がアフリカの資源を根こそぎ搾取したいだけのことなのですが、ジャック・アタリ氏が言うように、資源豊富なアフリカの人口と経済は伸びる可能性があります。

なので、日本もアフリカでビジネスを仕掛けていかなくてはならないでしょう。

ですが、すでに中国がターゲットにしているので、日本が進出するにはいろいろな面で中国と対等に張り合える、ビジネスモデルを考えていかないと負けてしまいます。

ここまでで、だいたいの要点は分かってもらえたとおもいます。

 

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野獣を呼び覚ませ日本人

実は、わたしたち日本人は「平和ボケ」ではないんですよ。意外だとおもうでしょうが。

それこそ、戦争中も、自爆テロをしていましたからね。

アメリカがまったく必要のない、「原爆」を投下したおかげで、敗戦国になった日本ですが、ほんとうの所、当のアメリカも日本人は何て「野蛮」で恐ろしいと感じていたでしょう。

非力な戦闘力なのに、どこからでも向かってくると思っていたから、原爆を落さないと戦争が長引くと思ったのです。

アメリカは結局、史上最悪の「原爆投下」と手段にでたんですから。

そして第二次世界大戦のあと、どこの国の植民地にもならにずに、焼け野原から高度成長期を迎えました。

ここが、まさに日本人の素晴らしい精神。

どこにも平和ボケの要素も素質もないのが、わたしたち日本人なんです。

当のわたしたち日本人が気づいてないのが、日本人は基本「個人主義」の塊なんです。

基本、「団体行動」が大の苦手な民族です。

くち先だけは、団体主義で協力的だと錯覚していますが、日本人の根底にある禅のとは、領域が違うかもしれません。

私たち日本人は、今までそうやって「洗脳」されてきました。

これだけ、景気が悪くなっているのに、弱者が「弱食」からすべてをむしり取られているではないですか。

現下の資本主義社会は、すでに「強食」の人間がすべてを掌握している時代になりました。

まさしく、世界を牛耳っている時代に激変しました。

時代が変わっているのに気づけ

そんな強者たちに、私たち弱者はほぼ勝つのはむずかしい。

だからと言って、弱者から根こそぎ搾取しろなんて言っている訳ではないですよ。

これからは、会社、国家、社会保障をアテにしてはいけません。

愛した家族とも離ればなれになることだってあるでしょう。

自然災害の中で残れても、まずは「サバイバル力」がないと生き残れません。そして最後に運がついてきます。

それに、あまりにも自然災害を恐れて生きていてはいけません。

自然災害は恐ろしことですけど、誰にでも「災い」と「不運」はやってきます。

このサバイバルに残れた人だけが、この自然界で生きることができます。

最後には、あなたは「孤独」だと言うことを自覚するしかないでしょう。

この映画、レヴェナントではディカプリオは「一度しか」笑っていません。

究極な言い方かもしれないですが、生きるとはそういうことなんですよ。

大事な息子を殺されて、仲間にも裏切られ、腐ったカラダで立ち直るが、また谷底に堕ちるディカプリオ。そしてまた彼は這い上がります。絶望の淵で生きることを諦めない男の孤独感が漂っていました。

最新作レヴェナントでは、ディカプリオは笑顔もなく非常に会話も少なかったです。ジャック・ニコルソンのようになってきたディカプリオですが、映画では「孤独感」を観客に感じさせてくれました。

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